こんにちは。
今日は、大変良い天気に恵まれ、海はべた凪日和。釣りには最高の天気であることはもちろん、海に浮かんでいるだけで幸せな一日でした。
筆者は本日、同船者2名のもと、春の鯛ラバ釣行してきました。沖には今日とばかりにプレジャーボートがひしめき合っておりました。
さて、今日は船外機艇の燃費の話をします。
船欲しいけど、ガソリン代けっこうかかりそう、YF-23は重くて燃費悪そう、とか思っている人はぜひ参考にしてください。自艇にはコマンドリンクメータは実装されていません。計器による計測値やカタログ値とはまた違った、原始的、アナログ視点での話になりますが、実釣ベースでの話ですので参考になるのではないでしょうか。
ヤマハYF-23EXですが、同クラスの23フィート艇の中では幅が広く、キャビンが付いていることもあり重量もその分重たくなっています。安定感がある半面、ほかの船よりスピードも出ないし、燃費も悪いかもしれません。
目次
さっそく実燃費を計測してみます。計測方法は至ってシンプル。以下の方法で計測することにします。
燃費計測手順
①燃料タンクの一定量の位置に印をします。
②その一定量の位置まで燃料を満たします。
③20リッターガソリン携行缶2缶に40リッター補充しておきます。
④航走し、帰港します。
⑤印をした一定量の位置まで③の携行缶で正確に燃料を補充します。
⑥そのガソリン携行缶を再度満タンにします。この時補充した燃料が消費燃料ということになりますね。
計測中はエンジンを切りません
航行中はエンジンかけっぱなしです。つまり、発航前にエンジンをかけて、帰港するまでエンジンを一度も切っていないということです。
実測開始
それでは、①~③まで。
燃料タンクの一定の位置に赤ビニルテープで印をしました。赤ビニルテープの下まで燃料を満たします。燃料タンクの色が変化しているところまで燃料が満たされています。ここで携行缶は満タンにしておきます。
次に④。航走し、帰港します。アワメータ、トリップメータを記録しました。
まずは、発航前。
アワメータは765時間を指し、トリップメータは0海マイルを指しています。
次に帰港後。湾内で流し釣りをして帰ってきました。
アワメータは771時間、トリップメータは13.1海マイルを指しています。
よって、この日の釣行では凡そ6時間の釣行で13海里航走したと推定できます。
燃料はこのくらい消費しました。わかりますか。
次に⑤。減った分の燃料を赤ビニルテープの下端まで正確に補充します。
次に⑥。給油した燃料を携行缶に補充します。なんと、今回は偶然にもちょうど20リッターでした。
計算条件が揃いました
これで全ての引数が揃いましたので計算かけます。
燃料消費量=20リットル
航走距離=13.1nm
運転時間=6時間
巡航速力は18knotです。
プロペラはダイヤ13-1/4 ピッチ17。
ヤマハF115A船外機の巡航速力単位時間あたり燃料消費量は、参考値になりますが、20リットル毎時あたりが有効な数値です。
F115Aの全開航走燃費は1.6km/l。≒0.86海マイル。
1時間あたり燃料消費量
給油量20ℓ÷運転時間6h≒3.33ℓ/h
1マイルあたり燃料消費量
給油量20ℓ÷航走距離13.1nm≒1.53ℓ/nm
巡航速力運転時間
航走距離13.1nm÷巡航速力18knot≒0.72h≒43分
アイドリング時間
総運転時間6h-巡航速力運転時間0.72h=5.28≒5時間20分
アイドリング時の燃料消費量
給油量20ℓ-巡航速力運転時間0.72h×巡航速力燃料消費量20ℓ/h=5.6ℓ
アイドリング1時間あたり燃料消費量
5.6÷5.28≒1ℓ/h
航走による燃料消費量
給油量20ℓ-アイドリング時の燃料消費量5.6ℓ=14.4ℓ
巡航1マイルあたり燃料消費量
14.4ℓ÷18knot≒0.8ℓ/nm
いかがでしょうか。実釣に即した燃料消費量を算出してみました。
さまざまな条件、例えば、船底の状態や風波の有無などによって差異が出てくるものとは思われますが、これが自艇の燃費の実態です。
感覚としては、半日流し釣りでガソリン20ℓ消費、燃料代3000円というのが自艇での目安になりそうです。
カタログ値では推し量れない実際のところを記事にしてみました。
是非、参考にしてください。
おしまい。