こんにちは。
週末の度に荒天が続き、なかなか釣行の機会に恵まれませんでした。荒天の谷間を狙っての釣行です。真鯛は乗っ込みのシーズンとなり、数、型ともに狙えるのでないかと考え、中深場から浅場でのタイラバ釣行としました。
当日は大潮、干潮、潮どまりから始めます。この時期、大潮の干満差は大きく、満潮位1.7m、干潮位-0.05mと、その差1.75mです。
水温は17℃。徐々に上がってきました。
タイラバヘッドはジャッカルのTGビンビン玉スライドヘッド80gを中心に使います。
rakuten:bokunotamatebakoyafish:10001629:detail
タングステンのヘッドの特徴は「重い」、「硬い」です。
タングステンの比重(水1ccに対する重量比)は19.3です。一方、鉛は11.4。この差はタイラバヘッドの小径化と沈下スピードの上昇に寄与します。釣果に影響があるかというと、ある気もするし、ない気もします。潮の速い場所や、二枚潮、ドテラ流しで風の影響が大きいときなどは、この比重の高さが有利に働くケースもあり得ます。
硬さは釣りをする上ではあまり関係がないかもしれません。ただ、塗装が剥げやすいような気もします。
ちょっと、工学の話になりますが、物質の引っ張りや圧縮応力とそれに対する歪みの関係を表す比例定数として、ヤング率というのがあります。ヤング率が高ければ高いほど、伸びにくいということになるのですが、タングステンのそれは345GPa(ギガパスカル)、鉛のそれは16.1GPaです。タングステンがいかに伸びにくいか、すなわち、硬いかというのがなんとなくイメージできるのではないでしょうか。ちなみにナイロンのヤング率は1.2GPaほど、その他の金属はまちまちですが~100GPaというものが多いです。ということで、やはりタングステンは硬いということですね。
ジャッカルのヘッドに今回合わせたネクタイ、スカートは、メジャークラフトの鯛乃実にしました。
水深40mほどのエリアを探っていくと、コココッと軽いアタリ。
上がってきたのは小ぶりのイトヨリダイでした。砂泥地では定番のゲストです。
その後、底潮が効いてくると。ゴゴゴッといいアタリがでました。
良型、と言っていいでしょう。メスの真鯛でした。
底潮が流れ始めたタイミングでした。底潮の効き具合は、仕掛けのリトリーブ時の引き抵抗の大小でなんとなくわかります。引き抵抗がこれまでより重くなってくると、「来るぞっ」と予感がするものです。もっとも、引き抵抗の変化は絶対的なものではなく、それまでの引き抵抗との比較による相対的なものです。この感覚というのが経験を重ねないとなかなかわかりづらいものです。
荒天の谷間に、それも短時間でしたが、春の真鯛に出会え、よい釣行となりました。
さて、明日から大型連休に入ります。読者のみなさんはどのような連休を過ごされる予定でしょうか。筆者は時間と天気に恵まれれば、再び真鯛を狙って繰り出したいと思います。
それでは。