こんにちは。平成28年7月に、船長の発航前の検査義務違反は行政処分の対象となりました。船長は、発航前に所定の検査を実施しなければなりません。具体的には、船体の状態やエンジンの状態、救命設備等に異常がないか、発航前に確認する必要があります。我々サンデーボートアングラーは、船外機の整備を専門的にできる人はあまり多くはいないと思いますが、船長として、最低限の日常のメンテナンスはできるようにしておかなければなりません。
そこで、サンデーボートアングラーを名乗るなら、このくらいはできないとネッ!ということで船外機のスパークプラグの交換について記事にしてみました。
スパークプラグとは
スパークプラグとはその名のとおり、sparkさせるプラグです。エンジンのシリンダ内の混合気を発火させるための部品になります。こんな感じのやつ。
ヤマハF115A船外機には純正として、日本特殊陶業(株)のLFR6A-11が搭載されています。
4気筒ですから、4本必要です。
必要な工具
スパークプラグの交換方法そのものについては様々なサイトで紹介されているようですので、今日は必要な工具についてまとめてみたいと思います。適切な工具を選択することで快適に交換作業を行うことができます。
F115A船外機のスパークプラグの交換を快適に行うために必要な工具は、ラチェットハンドル、プラグレンチ、エクステンションバー、プラスドライバーです。
こんな感じ。
ラチェットハンドルは3/8インチ(9.5mm角)です。
エクステンションバーは同じく3/8インチ(9.5mm角)、長さは150mmです。
プラグレンチは5/8インチ(16mm)を用意します。
これらを接続します。
スパークプラグはエンジンの少し奥まったところにありますので、このくらいの長さが必要になります。
プラスドライバーも長めのものを準備してください。これは150mmのものです。スパークプラグの上にプラスチック製のカバーが付いており、5本のビスで固定されています。このカバーを外すのにプラスドライバーが必要です。
スパークプラグの上に付いているカバーを外した状況です。
プラグキャップが1番から4番まで付いています。これを外して、先ほどの工具でスパークプラグを交換します。
交換前のスパークプラグです。黒ずんでいるのがわかります。
締め付けトルク25N・mです。概ね1/2~2/3回転ほど締め付けます。
4本とも交換して無事完了。少し長めの工具を準備することで、快適に作業を行うことができました。参考にしてください。