こんにちは。年の瀬です。大晦日です。皆さん釣り納めしましたか。忙しくてそれどころではないかもしれませんね。
今日はロープワークについての話題です。ボートとロープワークは切っても切れない関係にあります。船をもやうとき、アンカーを結ぶとき、時化の養生など、ロープは必需品です。そこで今日はロープの端末処理に着目してみます。
ロープの編込みには数種あります。その中の3つ打ちロープの端末処理を紹介します。
端末処理をしていないと、編み目が徐々に解けてしまいます。端末処理はいくつか方法があります。単純に先端をテープで巻いたり、先端を焼いたりすることで解けにくくすることができます。今日紹介するのは編込みによる端末処理の方法です。少し慣れが必要ですが、前述の2つの方法とは違い、編込みを行いますので自然に解けることはまずありません。
分かりやすいように、3つ打ちロープを着色したものを使用しました。
まずこのように編んであるロープを少し解きます。
次の3本のロープが解けないように、先端をテープで止めます。
次にロープをクロスさせます。
クロスさせた穴に最後のロープを通します。
そして、この状態で締めます。
上からみるとこんな感じになります。
3つのロープが互いに締め合っているのがわかりますね。
そしてここから編み込んで行きます。
まず、一周目。赤のロープを少し浮かせて、
赤の下にくぐらせます。
こんな感じ。
一週目は同じ色のロープの下をこのようにくぐらせて行きます。
一周目は自分の下をくぐる、と覚えましょう。
3本とも同じようにします。
茶色。
白。
これで一周目が完了しました。
上からみるとこんな感じ。三本のロープが放射状に出ています。
このようになっていればOKです。
次に2週目。
2週目からは1本飛ばして次のロープくぐらせます。
2週目からは1本飛ばしと覚えましょう。
このように1本飛ばして、次のロープの下をくぐらせて行きます。
白のロープが赤を飛ばして茶色の下をくぐっています。
同様に、赤のロープが茶色を飛び越えて白の下をくぐっています。
同様に、茶色のロープが白を飛び越えて赤の下をくぐります。
二週目完了。
2週目が終われば、あとは余りロープがなくなるまで、2週目の工程、1本飛ばして、を繰り返していきます。
そして、完了。
キレイに仕上がりました。
覚えるまで若干慣れが必要ですが、覚えておいて損はありません。ぜひチャレンジしてみてください。
この端末処理がマスターできれば、ロープとロープを編み込んで接続したり、ロープの先端に輪っかを作ることもできます。
その方法はまた次回以降紹介します。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
それでは。