こんにちは。
今日はF25A船外機におけるアイドリング時の不具合についての話題です。
筆者の艇ヤマハW-16。1998年発売のヤマハF25A船外機を搭載しています。
この船外機、いまだに快調そのものなのですが、時々アイドリングが安定せずエンストしてしまうことがありました。
具体的な症状は以下のとおりでした。
エンジンが冷えている状態でエンジンスタートしてから、エンジンが温まるまでは比較的安定しています。ところが、エンジンが温まって、アイドリング回転数が落ち着いてくると、アイドリングが不安定になり、エンストしてしまうのです。この症状は、アイドリング時、及び、クラッチオンでアクセル開度が低い時のみ生じるようでした。航走時、回転数をある程度上げているときはそのような症状は起こりません。これまでに、プラグの交換等試してみましたが改善されませんでした。
この症状ですが、困ることがあります。
それは、流し釣りでポイントを定めるとき。魚探と睨めっこしながら、魚影を見つけましす。そして、少し潮上、または風上に船をセットします。その時、ちょうど良いところで船の行き足をキャンセルするために、後進をかけます。その、前進~ニュートラル~後進の間にエンストしてしまうのです。困った。
また、帰港するときのこと。槍付け係留ですから、岸壁に対して垂直に接近していきます。微速で岸壁に接近して、ちょうど良い位置でニュートラルに戻し、最後は後進をかけてピタッと止まるのですが、この、ニュートラルに戻した時にエンストすることがあるので、慌てます。岸壁にぶつかるやん!と。これも困った。
そこで、なんとか改善すべく、マリーナさんに駆け込みました。
すぐに答えが返ってきました。
どうやらキャブレターが怪しいとのことでした。
キャブレターです。
ばらしてメンテナンスしてもらいました。
アイドリングが不安定だった原因は、燃料を送る経路に不純物が堆積していたことでした。
そこで、キャブレターのオーバーホール(清掃)をしてもらい、以来、再び1998年モデルのF25Aはすこぶる快調です。
高回転時は異常がなく、低回転時にエンストする原因は、高回転時と低回転時で燃料を送る経路が違うからとのことでした。逆のケースも起こりうるようです。アイドリングは安定しているけど、ふけ上がらないんだよね、など。
今回の症状は、低回転時の燃料経路が詰まっていて、それを除去することで解消されました。
では、なぜ、燃料経路に不純物が堆積するのか。ここ、重要ですよね。予防的に回避できればそれに越したことはありません。
原因を考察してみました。
船外機の給油はマリーナ保管等でない限り、個人でガソリンを調達して、携行缶による給油を行うことになると思います。ここが、この携行缶というのが、問題なんですね。鉄製の携行缶は、内部に錆びが生じて、それが混入するケースが考えられます。また、今回の不具合とは直接関係ありませんが、携行缶に結露が生じて給油時に水分が混入するということも起こりえることです。
考えられる対策としては、錆びない携行缶を使用すること。錆びない携行缶。そんなものあるのか?全く錆びない携行缶はありませんが、錆びにくい携行缶は見つけました。
ステンレス製の携行缶です。
しかし、高価です。
私は、結局、今後も同様のオーバーホールで対応していくことにします。
同じような症状でお悩みのかたもいるかも知れませんので今回記事にしてみました。
それでは。